今回は、約束のネバーランドに登場するアダムや人間の世界、鬼、イザベルと「あの書物」との関係について詳しく解説します。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
・このページを読んでわかること
・約束のネバーランドの元ネタと考えられる書物について
・このような方におすすめ
・約束のネバーランドが大好きな方
・約束のネバーランドの元ネタが知りたい方
約束のネバーランドはあの書物の影響を受けている?
約束のネバーランドは、アダムとエバ(イブ)の内容を含む聖書が元ネタと考えられる箇所が見受けられます。
ここでは、約束のネバーランドと聖書に含まれる以下の4つの関係について解説します。
・アダムとエバ(イブ)
・巨人
・イザベル
ではまず、ヨハネの黙示録から見ていきましょう。
約束のネバーランドの元ネタと考えられる「ヨハネの黙示録」
約束のネバーランドでは、エマたちが人間の世界に戻ることができます。
その際、世界の国々は戦争や食料危機、自然災害などにより疲弊しており、国境が撤廃されていました。
さて、この世界の様子は新約聖書・ヨハネの黙示録で描かれた世界の様子と、とても似ているのです。ヨハネの黙示録については、次で詳しく解説します。
ヨハネの黙示録とは?
聖書に書かれているヨハネの黙示録とは、将来起こる出来事が書かれている箇所です。ヨハネの黙示録によると、今後世界は7年間の艱難時代に突入すると書かれています。
牧師さんたちがおっしゃるには、艱難時代には人類史上最も恐るべきことが起こる時代、とのこと。
新型コロナウイルスの発生は、その前兆だと考える人もいます。
ヨハネの黙示録にはこの世の終わりと、新たな世界の誕生について詳しく記載されています。
ヨハネの黙示録についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事も読んでみてください。
約束のネバーランドとヨハネの黙示録の共通点
ヨハネの黙示録には、患難時代に以下の災いが起こると書かれています。
・つるぎ(=戦争)
・ききん(=食料危機)
・大地震
また、反キリスト勢力による世界的な政治組織、世界統一政府が誕生することが聖書から読み解けます。
約束のネバーランドで描かれる人間の世界と、とても似ていますよね。
約束のネバーランドのアダムの元ネタは「アダムとエバ(イブ)」のアダム?
約束のネバーランドは、旧約聖書の創世記に綴られているアダムとエバ(イブ)の影響も受けている可能性があります。
まず、約束のネバーランドでは、大きな体で投薬実験の副作用を起こさない「アダム」という名の少年が登場します。
禁断の果実として知られる「リンゴ」も何度か描写されていることから、アダムとエバの話が元ネタではないかと考察されるのです。
そもそもアダムとエバ(イブ)ってどういう話?
旧約聖書の創世記によると、神さまは最初の人間であるアダムを土から創造しました。その後、アダムのあばら骨からエバという女性を造りました。
神さまは、アダムとエバに善悪を知る木の実を食べると死ぬので、食べてはいけないと命じます。
しかし、エバはヘビにだまされてしまい、善悪を知る木の実(禁断の果実)を食べ、アダムも一緒に食べてしまいます。
神さまは二人が禁断の果実を食べたのを知り、ヘビを呪います。
禁止事項を守れなかったばかりでなく、自分の罪を認めて謝罪しなかったアダムとエバ。
2人はこれまでのように、エデンの園に暮らせなくなりました。
なお、一般的には英語表記(Eve)の”イブ”が定着していますが、聖書では”エバ”と表記されています。
約束のネバーランドに描かれるブドウの意味とは?
約束のネバーランドに登場するアダムは、知的能力が未熟な存在として描かれています。
これは、善悪を知る木の実を食べる前の、アダムを表現しているのではないかと私は考察しています。
聖書のアダムとエバは、善悪を知る木の実を食べる前は、自分たちが裸であることにも気づかない状態でした。
また、聖書では禁断の果実がリンゴであるといった記載はありません。リンゴではなくイチジクやブドウといった説もあります。
約束のネバーランドではリンゴのほかブドウが登場しますが、このブドウも禁断の果実をモチーフとして考え出されたのかもしれません。
なお、エヴァンゲリオンも聖書に記載されているアダムとエバの話が取り入れられている作品です。
また、漢字の「禁」はアダムとエバのストーリーが起源ではないかと考えられています。
聖書の巨人は約束のネバーランドの鬼の元ネタ?www.youtube.com
約束のネバーランドには、人を食べる鬼が登場します。
野生の鬼や人の知能を持つ鬼などが描かれているわけですが、これらの鬼と聖書に登場する巨人は、似ているのではないでしょうか。
聖書の巨人については、次で詳しく解説します。
聖書に登場する巨人とは?
邪悪な堕天使と人間の女性との間に生まれた超人を、聖書ではネフィリム(巨人)と呼びます。
サタン(悪魔)は人類の救世主となるイエス・キリストの誕生を阻止すべく、堕天使と人間の結婚を推進し、その結果誕生したのがネフィリムである、といった説があるそう。
巨人が生きた時代については、エノク書と呼ばれる聖書外典に記載されています。エノク書に書かれている巨人に関する情報は、以下の動画で確認可能です。
この動画には、以下の内容について述べられています。
・天使と女性の間に3000キュビト(約1500m)のネフィリムが誕生する
・ネフィリムたちは人間が与える食べ物に満足できず、人間も食べた
・共食いするネフィリムもいた
・ノアと呼ばれる人を救い、堕落する世界を大洪水で一掃した
・世界中で巨人の化石が発見されている
上述したとおり、聖書に登場する巨人のなかには人間を食べる巨人もいたそうですが、知性鬼のように人間を食べない巨人もいた可能性があります。
なお、上記で述べられているノアは、あのノアの箱船のノアのことです。
ノアの箱船はワンピースにも取り入れられている可能性があります。
ワンピースには前述したアダムとエバが元ネタと考えられる内容も含まれていますので、気になる方はぜひこちらも読んでみてください。
また、巨人といえば進撃の巨人を思い浮かべる人が多いでしょう。進撃の巨人も聖書の影響を受けている可能性があります。
約束のネバーランドのイザベラと悪女イゼベル
約束のネバーランドでは、子どもたちのママ・イザベラという女性が登場します。聖書には、イザベラと似た名前のイゼベルという女性が描かれています。
このイゼベルは、北イスラエルの王であるアハブの奥さんで、支配欲が強く罪深い女性。神さまの預言者を次々と殺害していく悪女として描かれています。
イゼベルについては、以下の動画で詳しく紹介されています。
約束のネバーランドのイザベラは、最後はエマたちの味方になることから、聖書のイゼベルとは異なります。
しかし、イザベラの恐ろしい側面は、悪女イゼベルに似ているのかもしれません。
【約束のネバーランドの元ネタ考察】まとめ
約束のネバーランドでは、アダムとエバやヨハネの黙示録といった、聖書が元ネタと考察できる箇所や、キャラクターが存在することが分かりました。
そのため、聖書の内容を知れば、約束のネバーランドをもっと深く理解していけるのではないでしょうか。
聖書の内容が気になる方は、マンガ聖書や本格的な聖書を紹介している以下の記事をチェックしてみてください。
このサイトでは、約束のネバーランド以外のアニメや聖書との関係についての記事もアップしていますので、ぜひ他の記事も読んでみてくださいね^^