今回は、ワンピース(One Peace)と聖書の関係を考察していきます。
ワンピースの元ネタと考えられる聖書のエピソードを理解すれば、ワンピースの新たな側面が見えてくるかもしれません!ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
●このページを読んでわかること
・ワンピースに取り入れられている聖書のエピソード
・アダムとエバ(イヴ)・ノアの箱船・モーセの十戒についての簡単な内容
●このような方におすすめ
・ワンピースが好きな方
・ワンピースの元ネタが知りたい方
・聖書に興味がある方
ワンピース(One Peace)と関係のある聖書のエピソードを考察!
主人公のルフィをはじめ、ゾロやナミ、サンジなど個性豊かなキャラクターが登場する大人気アニメ、ワンピース(One Peace)。
ここでは、ワンピースと聖書の関係について考察していきます。ワンピースの元ネタと考えられる聖書のエピソードは以下の3つです。
・アダムとイブ
では、それぞれについて以下で詳しくお伝えします。
ワンピースと聖書の関係・考察①アダムとイブ
ワンピースでは、最強の樹である「宝樹アダム」と、神秘の樹と呼ばれる「陽樹イブ」の2種類の樹が存在しています。
これら2種類の樹は、食べると超能力を得られる代わりにカナヅチになってしまう、あの悪魔の実と関係していると考察している方も多いです。
宝樹アダムと陽樹イブは、聖書の創世記に登場するアダムとイブが元ネタなのでしょう。
しかし、聖書にはアダムとエバの話はどのように綴られているのでしょうか。次で詳しく解説します。
●聖書に書かれているアダムとエバ(イブ)のエピソードとは?
アダムとは、神さまが創造した最初の人間。
神さまは、人間が一人でいることを良しとされなかったため、アダムのあばら骨からイブという女性を造りました。
神さまは、エデンの園に命の木と善悪を知る木を生やします。
そして、善悪を知る木の実を食べると死ぬので、食べてはいけないとアダムとイブに命じたのです。
しかし、イブはヘビにだまされて善悪を知る木の実、禁断の果実を食べてしまい、アダムにも果実を手渡してしまいます。
神さまは二人が禁断の果実を食べたのを知り、ヘビを呪いました。
罪を持ってしまったアダムとイブ。
神さまは、彼らが永遠に苦しむことがないよう、エデンの園から2人を追放したのです。
なお、聖書は旧約聖書と新約聖書から構成されている本です。アダムとイブのエピソードは旧約聖書に記載されています。
また、アダムとエバの話はワンピースだけでなく、エヴァンゲリオンにもモチーフとして取り入れられている可能性があります。
エヴァンゲリオンに登場する第一使徒の名はアダムで、アダムは生命の実(聖書における命の木の実?)を宿す存在です。
さらに、進撃の巨人にもアダムとイブの話を彷彿とさせるエピソードが存在します。
聖書にも巨人が登場することから、進撃の巨人も聖書の影響を受けているのかもしれません。詳しくは以下の記事を読んでみてください。
ワンピースと聖書の関係・考察②ノアの箱舟
ワンピースには、「ノア」と呼ばれる船が登場します。
約束の船とも表現されるノアは、聖書の「ノアの箱舟」から名付けられたのではないでしょうか。聖書に綴られているノアの箱舟については、次で詳しく解説します。
●箱船に乗り込んだノアを含む8人が助かった話
旧約聖書の創世記第6章によると、堕天使が人間の女性に産ませたネフィリム(巨人)が存在していた時代、人間の悪が地にはびこりました。
あまりにも酷い状態だったため、神さまは非常に心を痛め、人を創造したことを後悔し、洪水を起こして生物をすべて滅ぼすことに決めました。
しかし、正しい人であると神さまに認められた、ノアを含む8人の人間は箱舟に乗り込み、生き残れたのです。
なお、「船」という漢字には「八」という数字を表す文字が含まれていますが、この八は箱舟に乗り込んで助かった、8人を表しているのではないかといわれています。
以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひこちらもチェックしてみてください。
ワンピースと聖書の関係・考察③モーセ
ワンピースに登場するバギーは、囚人たちを連れてインペルダウン脱出に成功しました。(56巻の551話)
正義の門が開く際、右手に杖を持ち「シューワッキーマッセーリー」という呪文を唱え、囚人たちは「スゲー」とバギーを崇拝しています。
ここでのバギーは、旧約聖書のモーセが元ネタだと考えられます。
聖書では神様のことを「主」と表現していることから、この呪文は「主は来ませり」という意味なのかもしれません。
さて、旧約聖書のモーセとは、一体何をした人物なのでしょうか。次で詳しく解説します。
●出エジプト記に登場する預言者、モーセとは?
旧約聖書の出エジプト記によると、モーセは神さまの命を受け、奴隷状態であったイスラエル人を連れて、エジプトを脱出します。
追いかけてきたエジプトの王パロとエジプト軍から逃れるため、持っていた杖を振り上げて海を割り、モーセとイスラエル人らは海の中に出現した道を行きます。
モーセが海を割ったというよりは、モーセが杖を振り上げた際に、神さまが海を割ったてくださったのです。
その後、モーセたちは約束の地であるカナンを目指して荒野を旅します。シナイ山到着した際、モーセは神さまから十戒を授かるのです。
上述したバギーが囚人を引き連れて、正義の門を開く場面と、モーセが奴隷であったイスラエル人たちを連れて逃げ、海割れするエピソードは似ていると私は思いました。
なお、モーセのストーリは上記のスーパーブックの動画で確認できますので、ぜひ観てみてください。
●聖書は本当の話?シナイ山そっくりの山が実在する!?
余談ではありますが、モーセが十戒を受け取ったシナイ山が実在するといった話があります。ぜひ以下の動画を観てみてください。
上記の動画では、頂上が焦げたように黒い山、12の井戸や裂けた岩などが紹介されています。
山が黒いのは、神さまが火の中から山に降りてきたからで、12の井戸は聖書に記載されている「水の泉十二」のことでしょう。
裂けた岩は、モーセが杖で叩いた際、水が流れ出た岩です。
聖書の原文は以下のとおりです。
シナイ山は全山が煙っていた。それは主が火の中にあって、山の上に降りて来られたからである。
(出エジプト記 19章18節)
こうして彼らはエリムに着いた。そこには水の泉十二と、なつめやしの木七十本があった。
(出エジプト記 15章27節)
主はモーセに言われた、「あなたは民の前に進み行き、イスラエルの長老たちを伴い、あなたがナイル川を打った、つえを手に取って行きなさい。
見よ、わたしはホレブの岩の上であなたの前に立つであろう。あなたは岩を打ちなさい。水がそれから出て、民はそれを飲むことができる」。モーセはイスラエルの長老たちの目の前で、そのように行った。
(出エジプト記 17章5~6節)
【ワンピース(One Peace)・考察】まとめ
多くの人たちに愛されているアニメ、ワンピースは聖書が元ネタと考えられる内容が含まれた作品であることが分かりました。
なお、本記事ではアダムとイブやノアの箱舟、モーセについてのエピソードを簡単に解説しましたが、もっと詳しく知りたい!と思われた方もいるのではないでしょうか。
そのような方は、ぜひ聖書を読んでみることをおすすめします。
以下の記事で紹介している聖書を購入し、
以下の記事を参考にしながら読めば、初心者でも聖書の内容を理解することができますよ。
本格的な聖書は難しそう...そのように思われる方は、マンガ聖書を読んでみてはいかがでしょうか。
マンガ聖書を読むことで、聖書の内容をサクッと理解できるでしょう。
なお、先ほど紹介したエヴァンゲリオンと進撃の巨人のほか、デスノートも聖書の影響を受けた作品だといえます。
その他、鋼の錬金術師や約束のネバーランドなどのアニメにも、聖書が元ネタとなっている箇所が存在します。
詳しくはこちらの記事をチェックしてみてください。