死海文書は、エヴァンゲリオンに登場する書物として有名です。しかし、実際の死海文書とは、どのような内容の書物なのでしょうか。
今回は死海文書の内容を簡単に分かりやすく解説します。
また、聖書や死海文書に記載されている、世界の終末についてもお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
●このページを読んでわかること
・死海文書の簡単な内容
・死海文書と聖書の関係
・死海文書に含まれる世界終末預言について
●このような方におすすめ
・死海文書の内容が知りたい方
・死海文書について調べてもよく分からなかった方
・死海文書の内容が簡単に書かれているサイトを探している方
・エヴァンゲリオンが好きな方
そもそも死海文書とは?
2021年3月、約60年ぶりに死海文書の新たな断片が見つかりました。
アニメ映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」が公開されてすぐ、といったタイミングでもあったので、エヴァ好きな方々は驚いたのではないでしょうか。
この死海文書とは、1947年にイスラエルの死海の北西に位置する、クムランなどで発見された旧約聖書の写本のこと。
写本とは、手書きで書き写された文書のことです。
約2000年前に作成されたこの死海文書の発見は、20世紀最大の考古学的発見ともいわれています。
過去に死海文書が発見された際は、次の年にイスラエルが再建されたことから、奇跡的なタイミングで見つかったと専門家たちは感動したそう。
なぜなら、聖書においてイスラエルは、神さまに選ばれた特別な国だからです。
なお、日本人も神の民と呼ばれる古代イスラエル人の末裔だとする説、「日ユ同祖論」が存在するのをご存知でしょうか?
気になる方はぜひ以下の記事も読んでみてください!
さて、この死海文書はどのような内容を含む書物なのでしょうか。以下で詳しく解説します。
死海文書の内容について簡単に解説!
死海文書の内容を簡単に解説したいと思うのですが、その前に。
まずは聖書がどんな本であるのかを理解しておきましょう。
なぜなら、そもそも聖書がどのような書物であるのかが分かっていなければ、死海文書がどんなものなのか、イメージしづらいからです。
聖書については以下で説明していきます。
聖書とは?内容を簡単に解説!
聖書とは「旧約聖書」と「新約聖書」から成っている書物のことで、イスラエルの歴史が記載されています。
世界で一番読まれている本でもあり、キリスト教の聖典としても知られています。
旧約聖書は、アダムとエバ(イブ)の物語が描かれている創世記や、モーセの十戒、ノアの箱舟のエピソードが含まれる本です。
余談ですが、アダムとエバの話は漢字の「禁」、ノアの箱舟の話は漢字の「船」の起源ではないかと考えられています。
また、進撃の巨人は、聖書に登場する巨人がモチーフである可能性があります。
新約聖書にはイエス・キリストや、イエスの弟子である12使徒に関する内容が綴られています。
使徒といえば、エヴァンゲリオンですよね。エヴァンゲリオンの使徒は、聖書が元ネタなのでしょう。
エヴァンゲリオンには死海文書も登場することから、聖書の影響をかなり受けている作品といえます。
エヴァンゲリオンと聖書については、以下の記事で解説しています。
聖書の原本はない?
聖書は2000年以上も前に作成された古い書物なので、原本が残っておらず、写本によって現在まで受け継がれています。
旧約聖書の写本は約1,700本、新約聖書の写本は約5,900本もあるそう。
ちなみに、聖書よりも新しい古事記や日本書紀も原本はありません。古事記は約40本の写本、日本書紀は約25本の写本から作られています。
死海文書の内容とは?
死海文書には、旧約聖書のイザヤ書やハバクク書などの写本が含まれます。
2021年に見つかったものの中には、ゼカリヤ書やナホム書が含まれていました。
イザヤ、ハバクク、ゼカリヤ、ナホムは旧約聖書に登場する預言者。
個人的には、上記ではイザヤが最も印象に残った預言者ですね。
どんな人物かサクっと知りたい方は、以下の動画を観てみてはいかがでしょう^^
さて、発見された文書は、ヘブライ語、ギリシャ語、アラム語で書かれており、見つかったものの材質の大部分は羊皮紙。
非常に古い書物なのでキレイな状態で維持されておらず、膨大な量の断片で見つかっています。
そのため、復元はとても難しく、作業は今もなお続いているのです。
なお、死海文書に含まれる写本は、エッセネ派と呼ばれる共同体が、書き綴ったものであるといわれています。
世界の終末!?死海文書の戦いの書に描かれる、光の子と闇の子との戦いとは?
死海文書に含まれる戦いの書には、光の子と闇の子の戦いが繰り広げられ、今の世界が終わると預言されているそう。
筆者はほぼ聖書を読み終えたのですが、聖書には「光の子と闇の子の戦い」についての記載は記憶にありませんね。。
これは、ヨハネの黙示録に書かれている、ハルマゲドンの戦いのことなのでしょうか?
ハルマゲドンの戦いではこの世の終末期、イエス・キリスト(光の子?)が悪魔(闇の子?)側につく独裁者、王たち、偽預言者を滅ぼす、といったことが記載されています。
ちなみにヨハネの黙示録では、世界は7年間の患難時代に突入すると書かれています。
患難時代とは、人類史上最も苦しい時代だといわれています。
この苦しみの時を経て今ある世界は一旦リセットされ、新しい世界が誕生すると預言されているのです。
なお、実は専門家たちの間では、今の時代は患難時代に突入する直前の時代だと考えられています。
実際に、聖書で終末の時代に起こると預言されていることの、前兆と思われることが起こっています。
たとえば、
・新型コロナウイルスの発生
・バッタの大量発生(食料危機)
・地震の増加
・世界中で目撃されている火球
・国連の外に聖書に綴られている獣の像が出現
・ヨルダンの死海が血のように真っ赤に染まる
・ユーフラテス川が干上がりつつある など。
ヨハネの黙示録については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひこちらも読んでみてください。
なお、アニメ「約束のネバーランド」では、ヨハネの黙示録の内容が取り入れられている可能性があります。
【死海文書の内容】まとめ
約60年ぶりの2021年に発見された死海文書が、聖書の写本であることが分かりました。
死海文書には世界の終末についても書かれていることから、興味深いと思っている方も多いのではないでしょうか。
なお、死海文書などの写本から作られた聖書は、エヴァンゲリオンなどのアニメ作品のほか、さまざまな影響を世界に与える書物です。
聖書を読んでみたい!と思われる方は、以下の記事もぜひ読んでみてください。
初心者でも読める聖書やマンガ聖書などを紹介しています。